一問一答Q&Aスペシャル 第2回

KSPの先輩社員があなたの疑問にお応えする「一問一答 Q&A SPECIAL」コーナー。
第二回も引き続き、常務取締役の三角栄二郎氏に、「イベント警備の危機管理」というテーマについて、語って頂きます。では、「イベント警備の危機管理 其の二」、お願いします。

イベント当日の危機管理の要点を教えてください。

前回では、イベント前の危機管理として、

  1. 主催者との打ち合わせの際に遠慮しないではっきりと提案すること
  2. 実力、経験のある隊長を選抜する
  3. 必ず前もって現地調査を行う
    ということを述べさせて頂きました。今回はイベント当日の危機管理として、

  1. プロとしての心構え
  2. チームワーク
  3. 広報活動

について提案させて頂きたいと思います。

プロとしての心構え

私はスポーツイベントの警備で、朝礼時に心構えとして必ず警備員に伝えることがあります。 まず、「あなたの今日の給料は誰からいただくものですか?」と初めて勤務する警備員に聞きます。 いろいろな答えが出てきますが、「イベントに来てくださるお客様です」が正解です。 たくさんのお客様がチケットを購入しイベント会場に来てくださりお金を使ってくださるからこそ、 主催者や所属する警備会社を経由して、給料としていただけるのです。 お客様がいなければ給料はいただけません。こう思うと、自然とお客様に対し感謝の気持ちが生まれてきます。
また、「お金をいただいて仕事をするということはプロフェッショナルです」ということも伝えます。 どんなに経験が浅くても、アルバイトでも社員でもベテランでもお客様からすると、みな同じ制服を着た警備員に変わりありません。 お客様を最初にお迎えするのが我々警備員です。警備員がそのイベントのイメージを作ります。 警備員がいなければ安心してそのイベントを開催することはできないのです。
そのイベントの生産性を向上させることも警備員の大切な仕事です。 「自信と誇りを持って業務に取り組むように」と話をさせていただいております。 前回にも記載させていただきましたが、イベント警備における警備員のほとんどはアルバイトなどの非正社員です。 この警備員の志気を高めることがイベント警備の危機管理で重要なポイントの一つです。

チームワーク

イベント警備において業務を成功させるにはチームワークが必要です。 隊長など責任者同士の連携も大事ですが、配置している警備員同士のチームワークも重要になります。 イベント警備では、エリア毎に警備箇所を区別します。そしてチームを作ります。チームの中で何度か経験のある班長を決めます。 アルバイトでも責任を持たせることでやりがいを感じ、他の隊員も同じ立場のアルバイトが班長ということで社員が指示を出すより、 自発的に連帯感が生まれ、志気が高まります。正社員の隊長や責任者は必ず近くにいて、常にサポートできる体制を作ります。 業務内容の指示、配置のローテーション、休憩の取り方などは班長が決めます。 こうして1人1人が助け合い、任されたエリアの警備業務をスムーズに行う状況を作ります。
チームは2ポスト3名や、3ポスト4名というチームに分けます。1ポストとは、警備員の配置箇所が1箇所と言うことです。 2ポスト3名は2箇所の配置に3名で担当になります。1人は必ず休憩要員で、緊急事案が発生したときには対応する役割をします。 適度な配置は3ポスト4名だと思います。様々な研究で人間の持続できる集中力は90分~120分と言われていますが、 この場合だと、8時間の勤務だとしても労働基準法にあった休憩時間を必ず取ることができますし、高い志気と集中力を持続した警備が行えます。

広報活動

イベント警備業務にとって、重要な業務内容の1つに広報活動があります。 拡声器などを使用し、事前に来場者に情報をお伝えし、協力を求め、誘導し、危険を回避する業務です。 「この先の階段は大変混雑しております。足元に注意し、ゆっくりお進みください!!」など大きな声で伝えさせていただきます。 経験が浅い警備員や消極的な警備員にとってこれがなかなか難しいのです。 配置場所、時間、状況において様々な内容を短く、具体的に、早く、連続して、大きな声で、気持ちを込めて伝えなければなりません。 これが遠慮したり、恥ずかしがったりして、小さな声になり、うまく伝わらないと危機を招いてしまう場合があります。 警備員にとって危機を回避するために最も重要で効果的な業務なのです。

ということで、今回はここまで。
次回は「イベント終了後の危機管理 ~ミーティングの重要性~」をお届けいたします。

第一回「イベント警備の危機管理とはクライシス・マネジメントである」
第三回「イベント終了後の危機管理~ミーティングの重要性~」

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